逆転合格という宣伝文句の幻想 〜学問に王道なし〜

2020年2月21日

予備校、塾業界、受験指導者の宣伝文句に、逆転合格というのがキーワードになっている。

3ヵ月で英語の偏差値を30から70へ上げる方法

TOEICのスコアが1ヵ月で200アップ

半年間で偏差値50から難関国立大学に合格!

などなど….

この逆転合格の武勇伝が、本当かどうかは知らんが、大学受験だったら、高校1年生からコツコツ勉強する習慣をつけることこそ、現役合格への最短の近道だと思う。

それを生徒にしっかりと諭してあげるのが本当の教育者の在り方ではないだろうか。

逆転合格などと安易に煽る教育関係者は、生徒を金がなる木としてしか考えていないのだろう。

あと、世の中の風潮として、ガリガリ勉強することは格好悪いというのがあるのではないか?

以前、テレビで現役東大生が、東大生はテスト前に必死に勉強したことを隠して大学のテストにのぞむ学生が多いと言っていた。

日本一、頭が良い大学の学生でも、あまり勉強しなくても、要領よく勉強できる自分をアピールしたいのだ。個人的にはそんな連中に人間的な魅力を感じない。

もちろん、受験勉強では戦略として要領よく勉強する方法も必要だが、各科目、学問も安易な勉強でモノにできるほど甘くはない。

英語や数学でも中学、高校の6年間のうち、1年でもサボると、それを取り返すのには莫大な労力がかる。

大学受験の日本史や世界史は小中学生の頃、歴史が好きだったから、得意科目にできると思ってるかもしれないが、大学受験を突破する知識量は、歴史好きが歴史を嫌いになっしまうからな。

学問に王道なし