英語コミュニケーションと英語表現

現在の全国の高校で行われている英語の授業は主にタイトルの2つになる。

英語コミュニケーションとは、教科書の英文を訳していく、かつてはリーダー、リーディングと呼ばれていた授業。

英語表現とは、文法や英作文を習う。グラマーなどと呼ばれていた授業。

表現を変えただけで、昭和の頃から行われていた、高校の英語と変わらない。しかし、4技能と言われて、大学入試で英検やTOEICが課せられるようになっていくのに、学校現場は変化に対応できるのか?

ある県立の普通校のカリキュラムをみたが、変わる気配が感じられなかった。

公立高校のリーダー、グラマーと言われていたような授業を聞いても、大学受験には通用しなかった。

大学受験対策なら、リーダーは基礎英文問題精講、グラマーは桐原のネクステをやり込まなければ突破できない。

当時すらそうなのに、英検やTOEICなどが必須になっていく大学受験では、ますます高校の英語の授業が役に立たなくなっていくだろう。

いや、そもそも英語の試験を民間の試験業社に投げることがおかしいし、変化に対応しようとしない高校の現場もおかしい。

一番可哀想なのは高校生自身である。これでは今後、英語専門塾に頼る傾向に拍車がかかるだろうな。